今日の捏造日記。
ぱくりとかいろいろ。




K君は、軽い気持ちでとある砂漠へと入り、道に迷ってしまった。
一日が経ち、K君はなんとか生き延びたが水や食料が欲しくてたまらなかった。
しかし持っていた水や食料はなくなっており代わりになりそうなものは持っていなかった。
持っているのは空の水筒と、寝袋だけ。
周りにもオアシスはもちろん、サボテンのような水分や食べ物が補給できそうなものも一切なかった。
そこに同じ条件のS君がやってきた。
彼らはお互いに事情を話し、協力して砂漠をでることを約束した。
まずは役割を決めるために、ジャンケンをすることにした。
S君はチョキを出し、K君はパーを出した。
S君はK君の荷物を背負うことになった。
翌日、S君は街へと一人で戻った。
S君の肌は血色がよかった。




クリスマス前日。
とある寒村に女の子がいた。
貧乏ではあるが優しい両親と兄、仲のいい友達に囲まれて幸せだった。
彼女はクリスマスにサンタクロース宛てにみんなが幸せになりますように、と書いた紙をいれた靴下を壁に掛けた。
翌日、目が覚めると靴下はなくなっていた。
彼女は願いが通じたと思い、みんなに言おうと喜んで階段を降りた。
そこに家族はいた。
いつものようににこやかに笑っていた。
しかし彼女は気付いたのだ。
目が覚めると靴下は……なくなっていた。




ある日、とある泥棒がいつものように物を盗むために家に進入しようとした。
庭にいた犬には毎晩を餌付けしていたので、泥棒に吼えるどころか尻尾を振って近づいてきた。
泥棒はいつものように肉を差し出すが、犬は肉に口をつけようとはしなかった。
しかし邪魔にはしなかったので泥棒はそのまま家へと侵入することにした。
事前に準備をしていたおかげで家の中へとすんなりと入ることができた。
寝室へと静かに移動し、誰も起こさないようにしながら財布の中の現金だけを抜き去って家をでることにした。
しかし家をでるとなぜかパトカーが止まっており、泥棒はあっさりと捕まってしまった。
泥棒はパトカーの中で何がいけなかったのかを考えた。
そしてひとつの答えが導かれた。
犬は肉に口をつけようとはせず、誰も起きなかった。