半分の月がのぼる空7

半月短編の二冊目。電撃は短編でも普通に続編としちゃうのはあれだよね。
そこはスニーカーなり富士見のようにして欲しい。他はそのままでいいけど。


時系列的には初期の者が多くてなんだかそれだけでホロリとする俺は懐古厨。
何度いったか判らないけど、この作品は全編ほんわかホロリ。
うーん、すごい。
猫缶も自分で書いたのがわからないくらいの話なのに、感動分をきちんと混ぜれるあたりすげー。もちろん種として比喩だろうけど。
でも冷静になって考えると猫缶って絶対に食べたくない。
ツナみたいな味がするとはよく聞くけど、人間として超えちゃいけない一線ってあると思うんだ。普通に暮らしている間は絶対に口にしたくねぇ。
とりあえず想い出系の話が好きな僕は一方的にツボってる。
だから多田さんとかでたとき涙でそうになった。比喩だけど。


何か意図はあるんだろうけど、唯一、祐一留年後の話の短編「雨(前編) fandango」は最後に持ってきたほうがいいんじゃないかなー。
なんか乙一の作品読みたくなってきた。
ふと思ったけど、今回は亜希子さんの女性的な面を押し出していたような気がするのは気のせいか。