電蜂 DENPACHI

電蜂 DENPACHI (富士見ファンタジア文庫)

電蜂 DENPACHI (富士見ファンタジア文庫)

覚醒少年よりはおもしろかった。
ただ電蜂というゲームの設定が曖昧すぎる。
携帯に文字を撃てばその文字通りの効果が発動するっていうところの説明が微妙。
魔法使いが「相手が死ぬ」と打てば死ぬのか?
普通ならそれは「能力の限界を超えてる」みたいな設定でダメにするだろうけど、この作品はそういう説明が一切ない。
それに紅葉はどうみても携帯つかってない。
あれは事前に弓矢の威力を強化してるの?
騎士の能力にしてもコンクリートまで抉るような力なのに相手の腕をぶった切ったりしないのは手加減しているからなのか。


あとレベルがあがると具体的にどうなるのか。
強くなる、と考えるのが普通だけど詳しく書かれてないのでわからない。
作者はきっと設定は考えてあるのだろうけど、作品の中にはそれの説明がないのでわからん。
でもそれ以外は比較的おもしろかった。
ラスボスはパーティーの仲間というのは予想していたが、大切な人というのは予想外だった。
問題は倒せといってるだけなのにわざわざ殺すのはどうなのだろうと思った。
電源消せばよかったんじゃないの?


あとは「黄色い」人たちの正体は好きだった。
ああいうのは好きだ。
最後に結局電蜂を経営(?)してるのは何者なんですかね。
主催者の正体が一言も語られていないような状況。
終わり方的に続編は出なさそうなので一生謎のままということか。
ああでも、主人公変えれば続編だせるか。
この作品の数年後という設定で主催者の謎に迫るみたいな内容の続編超期待